スケートボードのメンテナンスについて

Dubstack

スケートボードの操作は足の細かな動きや各部のズレ、調整でトリックの精度・メイク率が大きく変わります。定期的にメンテナンスをおこないましょう。

ウィールの固定力

ウィールの固定力

ウィールを固定しているアクスルナットの締め付けが適当か確認してください。締め付けが弱いと走行中に外れてしまう可能性があります。締め付けが強いとウィールの回転を妨げてしまいます。

ベアリング1

締め付けがゆるい場合:使用中にアクスルナットが外れる危険性

ベアリング2

締め付けが強い場合:ナットがウィールに干渉し回転を妨げる

ベアリング3

締め付けが適切な状態:ウィールの固定は軽く遊びがある状態がベスト

ベアリングのメンテナンス

ベアリングのメンテナンス

スケートボードのベアリングはおおよそ”オイルベアリング”と”グリスベアリング”に大別されます。ベアリング内の潤滑用がグリスのものはグリスベアリング、オイルのものがオイルベアリングとなります。

オイルベアリングの場合

ウィールからベアリングを外したら、薄いマイナスドライバーなどでベアリングのシールドを取り外してください。綿棒などで内部のゴミを取り、スケート用のベアリングを注してください。最後に取り外したシールドを取り付け完成です。

※それほど汚れていない場合、以下作業3~5項目を省略しても問題ありません。

ベアリング1

1.ウィールからベアリングを取り外します。ベアリングの取り外し方法は下記のコンテンツを参考ください。

ベアリング1

2.精密ドライバー等を用いシールドを取り外します。

ベアリング1

3.灯油、もしくは無水エタノールをベアリングと一緒に容器に入れます。

ベアリング1

4.フタを締め軽く振り洗浄します。強く振ると内部を傷つける可能性があります。

ベアリング1

5.液体を入れ替え2~3回洗浄作業を繰り返した後、ベアリングを自然乾燥させます。

ベアリング1

6.乾燥後ベアリング用オイルを1~2滴注入します。

ベアリング1

7.シールドを取り付けます。しっかりとシールドがベアリング本体に取り付けできているか確認してください。

ベアリング1

8.ウィールに取り付け完成です。ベアリングの取付け方法は下記のコンテンツを参考ください。

グリスベアリングの場合

一般的にメンテナンスフリー(お手入れ不要)といわれますが、長期の使用でベアリング周囲にホコリやゴミが付着する場合があります。定期的にウェスなどで拭き取ることにより長期間の使用が可能です。

ベアリング1

1.ベアリングをウィールから取外します。ベアリングの取外し方法は下記のコンテンツを参考ください。

ベアリング1

2.ウエスなどでホコリ、ゴミ、汚れを拭き取ります。

ベアリング1

3.ウィールに取り付け完成です。ベアリングの取付け方法は下記のコンテンツを参考ください。

ベアリングの取り外し、交換方法

ベアリングの取り外し、取り付け、交換方法を解説します。

ベアリング1

1.ウィールを固定しているアクスルナットを工具を用い取り外します。

ベアリング1

2.アクスルシャフトをウィールのベアリング内部に引っ掛け、取り外します。強引に行うとベアリングが損傷する可能性があります。

ベアリング1

3.アクスルシャフトに交換するベアリングを置きます。ベアリングはシールド面が下向きになるよう設定します。

ベアリング1

4.ベアリングの上にウィール乗せ、ベアリング側に押し込み装着します。※

ベアリング1

5.手順3と同様にワッシャー、ベアリングの順にシャフトに置き、その上にスペーサーを追加します。

ベアリング1

6.手順4と同様にウィールをベアリング側に押し込んで装着します。※

ベアリング1

7.最後にアクスルシャフトにワッシャー、ウィール、ワッシャーの順で取付け、工具を用いアクスルナットを締めて完成です。※

※ベアリングが斜めに入るときれいに回転しなくなるのでゆっくりとまっすぐ入れてください。
※奥までしっかりと入れてください。固定が不十分だとベアリングが走行中に外れる可能性があります。
※ワッシャーの取り付け忘れにご注意ください。

ハードウェア(ボルト、ナット)の固定力

ハードウェア(ボルト、ナット)の固定力

トラックとデッキを固定しているハードウェア(ボルト、ナット)の締め付けが適当か確認してください。締め付けが弱いと走行中にトラックとデッキがしっかりと固定できておらず徐々に緩んでくる可能性があります。締め付けが強いとデッキを痛めてしまいます。ナットを回してもトラックのガタツキが改善されないようであれば、デッキの交換が必要です。

ベアリング1

締め付けが弱くボルト皿が浮いている状態は、スケート時に外れる恐れがあります。

ベアリング1

締め付けが強くボルト皿が埋まっている状態は、デッキが損傷する恐れがあります。

ベアリング1

ボルト皿とデッキテープがフラットとなる締め付け具合が適正な状態です。

トラックのブッシュゴム

トラックのブッシュゴム

ブッシュゴムはトラック部分に取り付けられたゴムパーツです。長期間の使用でゴムが劣化し、ひび割れなどを起こします。劣化が確認できたらブッシュの交換が必要です。

ベアリング1

1.ハードウェアを開放し、デッキからトラックを取り外します。

ベアリング1

2.工具を用いてキングピンナットを取り外します。

ベアリング1

3.ハンガー、トップブッシュ、トップカップワッシャーを取り外します。

ベアリング1

4.ボトムブッシュを交換します。

ベアリング1

5.ハンガーを取付け、トップブッシュを交換します。

ベアリング1

6.トップカップワッシャーを被せ、キングピンナットを工具で固定します。