DOPPELGANGERは今年ブランド創設15周年を迎えます。
その間、多くのことを成しとげてきました。
たとえば、自転車のパーツに「色」という概念をもたせたこと。
タイヤをカラフルにしても、ブレーキキャリパーを彩色しても、自転車の性能は高まりません。
だから、それまでの自転車は「性能の向上につながらないパーツのデザイン=コストアップは回避する」のが常識でした。
ですが、私達はそこにもこだわりをもつ自転車を送り出したかった。
自転車に「性能以外」の要素を求める人がいるだろう、と考えて。
実際に、多くのユーザーが私たちの方向性に共感してくれました。
そして、私たちが開いた扉から、多くの追随者が入ってくることになりました。
その意味において、私たちはひとつの役割をはたしたと自負しています。

今後の15年に向けて

今回15周年という節目の年を迎えるにあたり、私たちはあらためて、これまでの15年を振り返るとともに、「次の15年」の方向性を考えています。
DOPPELGANGERブランドの15年の活動とともに、それを初期から支えてきてくれたDOPPELGANGERユーザーも同様に15年の年月を経ています。
その間には、様々なライフスタイルの変化があったかもしれません。
引っ越しや、結婚や、育児。
自転車を降り、オートバイやクルマへの乗り換え。
そして、その過程では様々な価値観や嗜好の変化があったかもしれません。
ですが、私たちはずっと同じところにとどまったままでした。

そして今、私たちは考えます。
私たちも変わる必要があり、今がそのときである、と。
市場も変化し、価値観が移ろい、ユーザーのライフスタイルが多様化したいま、私たちはその新たなニーズに応える義務がある、と。
しかし、なにかに変化を加えることは非常に難しいのもまた事実です。
これまでの遺産を尊重し、変化を恐れ、変わらなければ「マンネリ」と評されます。
だからといって何か新しいことをはじめれば懐疑的な視線を送られます。
ですが、もともと私たちのスタートは「挑戦者」です。
一つ所にとどまり、成しとげたことに満足し、ただ座視していることはできません。

DOPPELGANGERというブランド名について

本来、DOPPELGANGERというブランド名は、「もう一人の自分」「分身」をあらわすドイツ語の「ドッペルゲンガー」に由来します。
そして、その命名の意図としては、「その人が持つモノは、その人となりをあらわす」。
はやりのモノを持つ人は流行に敏感な人かもしれませんし、シックなモノを好む人は落ちついた趣味を持つのかもしれません。
だから、私たちはいつも「使う人」をイメージした、そしてその人の「分身」となれるような製品を世に送りだしてきました。
私たちの製品が、その製品を使ってくれる人の代弁者となることを期待して。

新しいブランドの方向性について


今回、私たちは「DOPPELGANGER」というブランドのルーツに立ち返り、ブランドシフトをおこないます。
新しいDOPPELGANGERの方向性は「走っていてもDOPPELGANGER、止まっていてもDOPPELGANGER」。
「走って」の意味するところは、オートバイや自転車に装着して使用するもの。
「止まって」はツーリングで一休みするとき、自宅で愛車を保管/メンテナンスする際に使用するガレージやカバー、そして自転車やオートバイ、クルマを愛する人たちが自宅に置きたいと思うファニチャーなどをあらわしています。
今後リリースされる製品は、いずれも「自転車中心」であったDOPPELGANGERのラインナップからすると、戸惑いのあるものばかりかもしれません。
ですが、「これから」登場する製品はいずれも、これまで以上に「DOPPELGANGER」なモノばかり。
私たちは、これまでにもいくつかの扉を開けてきましたが、まだまだ開けるべき扉はたくさん残されている、とも考えています。
新しいDOPPELGANGERは、そういった扉をひとつひとつ開け、あらたなライフスタイルを提案する製品を提供していきます。

2019年5月15日 DOPPELGANGER “JJ”